いつか可愛いおばあちゃんになれたら。

35歳からおばあちゃんになる日まで、日々の想いをつづる日記。

「ちょっとだけ自分勝手な人」が集まると。

よくニュースや歴史で、ある出来事に対して

一人もしくは数名の責任者を極悪人のように扱っていて

これまで私もそれを鵜呑みにしてそう思っていたんだけども。

 

「数名の極悪人」より「ちょっと悪い人が多数」の方が

怖いんじゃないかと思った話。

 

歴史の中で良くない流れになった節目。

組織の中で腐った部分がある状況。

ちょっとした人間関係のもつれやトラブルでさえ。

 

もしかしてそれは中心人物だけでなく

自分の利益だけを優先したいと思っている人が

少しずつ集まって

一つの波紋がだんだんと津波になるように

起こったのではないか。

誰か一人のすっごく悪い心より

根源はもっと小さなものの集合体なんじゃないか。

 

人間の中の「ちょっと悪い心」は

集まればもの凄いパワーになる。

 

出来事の切れ端だけ聞くと理解できないことも

もしかしてその人たちの置かれた身になるとそうなるかもしれない。

その人たちにはその人たちなりに譲れないものがある。

自分の大切にしたいものを何よりも優先にしたい。

もし今後の状況が悪くなるとしてもどうしても譲れない。

 

名前も残らないたくさんの人たちの想いの集合体で

今の世界ができているんだろうな、と思う。

私の「ちょっと悪い心」ももしかしたら世界に影響を与えてしまう

かもしれないという自戒を含めて。

 

歴史の真実はよく分からないが

似たようなことに身近でも遭遇することがある。

ママの集まり。

我が子を優先させたいママが集まると

どうしたって決め事はうまく進まず、さらには揉める。

ママの目はギラギラしている。譲れないものがあるからだ。

ギュッと握りしめて離せない「子供への愛情」。

 

固く握りしめて、離せないもの。

譲れないもの。

執着にも近い。

なんだか生きづらそうに見える。

でも人間らしさも見えて、ちょっと憎めない。

 

「自分勝手さ」って「執着」から生まれているのかも。