ー東京への憧れー
25歳の時、読んでいたエッセイが
東京での日々を日記のように書いたもので。
私はそれに影響されて
東京に住みたいと思い始めていた。
そんな気持ちを心に秘めていたら
ちょうどそのタイミングで
東京出身で神戸に住む歳上の友人に
「ユイには一度東京に住んでみてほしい。
カルチャーも歴史もあるし、合うと思うよ。」
と言われて住みたい気分は最高潮。
当時の私は今よりもっと頭ガチガチで
勇気も無けりゃ
きっかけ待ちの他力本願。
海外留学もずっと夢見ていたのに
実行できずじまいのヘタレだった。
その一年後、結婚が決まった。
再会した幼馴染の夫。
風の噂で横浜に住んでいると思っていたら
それは私の勘違いで東京にいたらしい。
夫が神戸に来るか私が東京に行くか迷うことなく
秒で決断して3ヶ月後には引っ越していた。
10年暮らした東京が好きだった。
けどコロナ禍をきっかけに
(実はそれより前から少しずつ)
憧れの暮らしが変わっていった。
今はもっと自立した生活に興味がある。
東京は「お金」を対価として自分で出来ないことを
他者にやってもらうことが多い。
遊び場が無いから施設にお金を払う。
自分で野菜を作れないからスーパーで買う。
自分で買いに行く時間が無いからネットで買う。
(店は近くにあるのに…)
もう少し不便でもいいから
1日の流れるスピードをゆるめたい。
お金に頼らず、自分でできることを増やしたい。
自然の近くで、季節の移ろいを感じたい。
もう何年も虹を見ていない。
東京にも虹は出るとは思うけど
高い建物に遮られて見える確率が低いのか。
ー新しい憧れー
家庭菜園に興味がある。
地続きの土を触りたい欲がむくむく湧いている。
イメージはいつかテレビで見た
自分で育てたバジルを使って
ジェノベーゼソースを作っていた高齢の女性。
すごく素敵だと思った。
庭で育てた花をちょきんと採って
花瓶に飾りたい。
花屋さんで買うのも楽しいけれど
すみれやパンジーなどの小花は
なかなか売っていないから。
山と海が両方ある場所がいい。
海で、朝陽や夕陽を子供たちと見たい。
マリンスポーツもしてみたい。
海や川に潜って、泳ぐ魚を見たい。
暮らしの中で山が見えるとさらにいい。
仕事机を壁側に取り付けた部屋の窓からは
緑が見える。ちょうど目線の高さ。
そこでブログを書けたら幸せだ。
より多く緑が見える大きな窓がある部屋には
ヨーロッパのおばあちゃんが座るような椅子
アンティークのロッキングチェアを置いて
そこに座って刺繍がしたい。
リビングは庭と隣り合わせ。
子供たちが遊べて犬が走れる広さの芝生の庭。
家の中にいると庭で遊ぶ子供たちの姿が見える。
休みの日はそこでバーベキューを。
花と野菜を育てるスペースはどこにしようか。
余裕があれば大きめのピアノを置きたい。
フルートの練習もできる防音の設備があるといいかも。
かかる費用のことは置いといて
私の妄想。
数年前に一度、鎌倉に行ったことがある。
その時私は、ここに住んでみたいと思った。
気になるということは縁があるのかも。
一生愛せる。そんな場所を探している。