いつか素敵なおばあちゃんになれたら。

甘く、優しく、軽やかに生きよう。

時を超えた贈りもの。



11月23日は、私たち夫婦の10年目の結婚記念日でした。

1123。「いいふさい(良い夫妻)の日」。
(というのは、夫が勝手につけました。)

10年前の当時、私たちは特に入籍日にこだわりがありませんでした。

2015年の3月に私が結婚のために神戸から上京し、結婚式は2016年の4月に挙げる予定でしたから逆に「入籍日いつにしよう…」と決めきれずにいたのです。
結婚式と入籍日が別々だと覚える記念日が増えるのが面倒だから同じ日にしようかとも思いましたが(安定のものぐさ感)、結婚式当日はバタバタするだろうからやめました。

誕生日に重ねたいという気持ちもないし…、クリスマスとかも別にだし…。
夫もいつでも良さそうだし。(でもこだわり無い人ってお互い楽だよね〜)

そうして日が過ぎた頃、ちょうど「いい夫婦の日」11月22日が大安・日曜だったので「その日でいっか」となりました。(覚えやすさ最上級な日。)

11月22日当日。
夫は朝からソフトボールの試合でした。
「帰ってきたら区役所へ行こう」と言われていました。
が、嫌な予感もしていました。

案の定、夫は帰ってきません。無連絡で翌日朝帰り。

「嫌な予感」というのは当時の夫がそういった無連絡朝帰りの常習犯だったからです。
ほらやっぱりな〜ってとこよ。

(でもさすがに入籍日は守るかなってちらっと思ったけどねぇ)


23日の朝、酔っぱらいで帰ってきた夫。
起きたら行くのかなと思って待っていましたが、(やはり)その日は寝っぱなし。

結局夜になり起きたところで「昨日はいい夫婦の日で覚えやすかったし大安やったのに…(イライラ)」とぼやくと、「1123。良い夫妻の日でええやん!」と呑気に言うのです。

(!!!!!!?)

(たしかに!)
(「いいふさい」ってはじめて聞いたけどぴったりやん!)

(いや確かにじゃねぇわ。大事な予定ずらすなや。)

(でも覚えやすさなら「いいふうふ」も「いいふさい」も一緒やな。なんならこの一連もエピソード込みで覚えやすいか。)

と納得した私。この間5秒。

夫は朗らかで角が立たない言い方をするので、たった一言でも私に「そう言われるとそうかもな」と思わせる不思議な能力があります。ピリピリするのが馬鹿らしくなるというか。


とうわけで11月23日祝日、夜間窓口に婚姻届を出した二人。
裏口みたいなとこから入って、守衛さんの顔しか見えない小さい窓口に婚姻届を差し出す。
それを受け取る守衛さんの「おめでとうございます」の一言。
小さい声だけどちゃんと気持ちを込めて言ってくれたのがわかりました。
なんか切ない…。
駆け落ちってこんな感じ??


当時のテレビでは22日に芸能人たちがこぞって入籍したとニュースになっていました。
たしか22日は人気だったから日曜でもちゃんと特別窓口が用意されていたと思う。
みんな入籍の日は区役所前で写真を撮ったり、職員の方にしっかりと「おめでとう」って言われるらしいぜ。

今では「婦(2)」より「妻(3)」のほうが呼ばれ方良くない?みたいな気分(なんとかこじつけ)なのでこっちも流行らせたいです。

そして9年間、特段祝うでもなく11月23日を過ごしました。

男性である夫はまぁ良しとして、私はアニバーサリーに疎い女。
学生時代、「今日は付き合って一ヶ月記念日♡」と喜ぶ友人に「おめでとう」と言いながら心のなかで「よくわかんねぇな」と思っていたことを懺悔します。

ですが今年、10年目の結婚記念日にはイベントがありました。
2016年の結婚式で夫が私へ「10年後に開けるサプライズボックス」を用意してくれていたのです。

鍵ががっつり閉まっていて、重い木の箱。

10年後も失くさないように、鍵はジュエリーボックスにしまって置いてました。

それを開ける日がついに来たのです。(どきどき)

「あまり期待しないで」と言う夫は自分でも何を入れたのか忘れていたらしく。

子供たちと一緒に開けました。

入っていたのは手紙とピアス。

27歳の夫(当時)が37歳の私(現在)に選んだ一粒ダイヤのピアス。
時を超えた贈りもの。

手紙はひとりでこっそり読みました。
便箋三枚にしっかり書かれていました。
そこがもう意外でした。(ちょっと失礼)
内容もしっかりと伝わる文章で書かれていました。(国語が一番苦手やのに)
未来の予測が当たっていたり。(なんと)

「10年後にも夫婦で守っていたいこと」も書かれていました。
私たちは結婚当初より仲が良くなっているので概ね守れています。
が、胸に刺さったのは「お互いの家族を大切にできていますか?」の一文。

なんなら両親とも絶縁状態ッ。
(私たち夫婦は二人ともシングルマザー育ちで、両母とも結婚後にドンパチしたからです。)

そのことについては夫に言って(自分が書いた手紙の内容も忘れていた夫)、ふたりで笑いました。
笑ってくれる夫で良かった…。

心が温まったり、身を正さなきゃと思ったり。
思いがけず大きなサプライズとなりました。
(「期待しないで」と言われてたのでほんとに期待してなかった)

嬉しくてなんども喜びを伝える私。

私が喜んでいるのをみて夫も嬉しそうでした。

(妻の幸せってのが夫の幸せよねって。)