私の思考の癖に「これ無駄かなぁ…」というのがある。
「これ」というのは時間であったり、行動であったり色々。
自分の行動や思考に対して「無駄かな」と不安になる度、
モヤモヤした気持ちを伴っていた。
ではなぜ「無駄」と考えるのか。
「無駄」って何だ。
逆に「無駄じゃない」ことって何だ。
「人生は壮大な暇つぶし」的な言葉を見かけたことがあるけど
極端すぎて私は好きじゃない。
「人生に無駄な時間なんて無いんだよ」というのも
ちょっと綺麗事すぎるような。
無理にキラキラさせようとしていないか。
どちらも偏っている気がする。
朝、子供たちを自転車に乗せて送っている時に
この気持ちについて考えていたら…
納得がいく答えが出た。
「無駄」かどうか不安になる。
それは「損をしたく無いから」だと思った。
「無駄なことをして自分が損をしたく無い」から。
なぜ損をしたく無いのか。
自分は損をしたら失って弱っていくような
「か弱い」人間だと思っているからだ。
だから「損をしない」ことに執着している。
また母親の言葉が浮かんだ。
私がまだ損得とか何も知らない学生だった頃、母がよく私に対して
「そんなことして損してるわ」と言った。
ある意味では社会のイロハを教えてくれているのかもしれないが
「生きていく上で損をしてはいけない」と教えたのは母だったと思う。
母もまた「奪われる側」の「か弱い」人間であったと思う。
損をしてへこんだところでその事実は変わらないが
自分のスタンスを変えることはできる。
学習して今後に生かすこともできるし
ネタにして笑いに変えることもできる。
私の人生での行動や思考の中に
「無駄」があったとして「損」をしても
全て失って倒れるような「か弱い人間」ではもう無いと思う。