いつか可愛いおばあちゃんになれたら。

35歳からおばあちゃんになる日まで、日々の想いをつづる日記。

「無駄」という概念について。

私の思考の癖に「これ無駄かなぁ…」というのがある。

 

「これ」というのは時間であったり、行動であったり色々。

自分の行動や思考に対して「無駄かな」と不安になる度、

モヤモヤした気持ちを伴っていた。

 

ではなぜ「無駄」と考えるのか。

「無駄」って何だ。

逆に「無駄じゃない」ことって何だ。

 

「人生は壮大な暇つぶし」的な言葉を見かけたことがあるけど

極端すぎて私は好きじゃない。

「人生に無駄な時間なんて無いんだよ」というのも

ちょっと綺麗事すぎるような。

無理にキラキラさせようとしていないか。

どちらも偏っている気がする。

 

朝、子供たちを自転車に乗せて送っている時に

この気持ちについて考えていたら…

納得がいく答えが出た。

 

「無駄」かどうか不安になる。

それは「損をしたく無いから」だと思った。

 

「無駄なことをして自分が損をしたく無い」から。

なぜ損をしたく無いのか。

自分は損をしたら失って弱っていくような

「か弱い」人間だと思っているからだ。

だから「損をしない」ことに執着している。

 

また母親の言葉が浮かんだ。

私がまだ損得とか何も知らない学生だった頃、母がよく私に対して

「そんなことして損してるわ」と言った。

ある意味では社会のイロハを教えてくれているのかもしれないが

「生きていく上で損をしてはいけない」と教えたのは母だったと思う。

母もまた「奪われる側」の「か弱い」人間であったと思う。

 

損をしてへこんだところでその事実は変わらないが

自分のスタンスを変えることはできる。

学習して今後に生かすこともできるし

ネタにして笑いに変えることもできる。

 

私の人生での行動や思考の中に

「無駄」があったとして「損」をしても

全て失って倒れるような「か弱い人間」ではもう無いと思う。