いつか可愛いおばあちゃんになれたら。

35歳からおばあちゃんになる日まで、日々の想いをつづる日記。

貢ぎ物。

自分が欲しい物は欲しいと

ちゃんと認めて

与えてあげようと思う。

 

それを小さな私(小さなユイちゃん)への

貢ぎ物と考えることにした。

 

満たされない少女時代を過ごした

小さなユイちゃんはすぐ拗ねる。

 

自分がなんでこんな気持ちになるんだろう

と考えたとき行き着く先に小さなユイちゃんがいる。

ド拗ねている。

怒っている。

悲しんでいる。

 

大人になっても好きなものや欲しいもの

なんとなく集めてしまうものがある人は

それは小さな自分が欲しがっているから

なんじゃないかと思う。

宝石でもフィギュアでも、なんでも。

 

私は子供の頃、新聞に挟まれて配られる

宝石屋さんのチラシが大好きだった。

大きなダイアやルビー、サファイア、エメラルドが並び

私にはどれが一番似合うだろうか

大人になったらどれを選ぼうか

時間が経つのを忘れて眺めていた。

結局、選べなかったと思う。

お金がないと得られないものだと子供心に理解していた。

 

窮屈な田舎で

家にはお金がなくて

ジトっとした人間関係の中

小さなユイちゃんは満たされず

「憧れ」が未消化なままだ。

 

お金が欲しいのは小さなユイちゃんが

「自由」を欲しがっていたから。

 

海外旅行に憧れるのは

広い世界をこの目で見てみたいからだろう。

美術や芸術に憧れるのも

触れられなかった綺麗なものを見てみたいからだろう。

 

単純で物質的なものを求めているようで

そこにもっと深い慈しみが見つかる。