いつか可愛いおばあちゃんになれたら。

35歳からおばあちゃんになる日まで、日々の想いをつづる日記。

呪いの言葉

母の口癖

母の口癖は「私に感謝しなよ」だった。

 

私が子供の頃 誰かに「可愛いね」と褒められれば

「可愛く産んであげた私(母のこと)に感謝しなよ」

 

私が大学を出て資格を取れば

「娘を大学に行かせて資格まで取らせた私に感謝しなよ」

 

私の結婚が決まれば

「好きな人と結婚させてあげる私に感謝しなよ」

 

幾度となく言われた言葉。

 

その言葉の通り

ずっと母に感謝していた。

心から、

純粋に。

 

「あんたなんか産まなきゃよかった」と言われた時でさえ。

 

「感謝」は美しい。

だが他者からの強制を伴えば

まるで呪いだ。

 

私の生き辛さはここから来ていた。

根本に

「自分の人生は母の許可があってこそ」

という刷り込みが入っていたからだ。

それはもう無意識に。

 

私はずっと自由を求めていて、

私の人生に誰かの許可なんて必要ないというのに。