いつか可愛いおばあちゃんになれたら。

35歳からおばあちゃんになる日まで、日々の想いをつづる日記。

母のようになりたくない。

母は美しいことが自慢だった。

だけど口が悪く、心が美しいとは言えなかった。

 

母が嫌いな父に似ている姉に対しては

成人式や結婚式の晴れ舞台の時でさえ

「ごめんやけど私の方が綺麗やったわ」

と言ってしまうようなひと。

 

私の娘のことも「可愛くない」と言う。

 

自己愛が強いけど自己肯定感が低い。

美しさだけが母のかりそめのプライド。

 

「あんたは私に似てるから心配」

そう言われることが気持ち悪かった。

 

それもまた呪いのようだった。

 

どんどん鬼婆のようになっていく

母が60歳を過ぎたあたりから

他人に対する愚痴・批判がどんどん酷くなってきた。

 

人間関係のトラブルも増えたようで

泣きながら電話してくる。

 

久々に会えば

20年以上前に離婚した父親に対する恨みつらみをひたすら続ける。

 

私や姉に対しても双方の悪口を言って

それぞれをその時々で味方にしようとする。

 

悪く言うのをやめて欲しいと言っても

次の電話でまた始める。

 

会いたくないし、

電話も出たくない。

なんだか見た目も鬼婆のようになっていた。

 

母に似ている(と思い込まされている)私は

母のような感じに歳をとるのかと恐れていたけれど

母とは違う歳のとり方をすると心に決めた。

 

必要なのは心のゆとり。

他者を許せる慈愛の気持ち。

 

穏やかで、

思わず愛されるような、

かわいいおばあちゃんになるのだ。