いつか可愛いおばあちゃんになれたら。

35歳からおばあちゃんになる日まで、日々の想いをつづる日記。

子供のおかげで、気づいたこと。

物事には二極の側面がある。

奪われることもあれば、与えられることがある。

 

今、0歳の三女の夜泣きで睡眠不足だ。

寝不足だと悲観的になる。

子供達の声も喧騒に感じる。

子育てで圧倒的に辛いのはこのまともに眠れないことだと思う。

 

その反面、ギフトがある。

子育てが楽しいとか可愛いとかより、

もっと意外だったもの。

 

私の場合はやらなくてもいいことがあるのを知ったことだった。

三女が産まれてやっと、辛いことは断ってもいいことを知った。

それまでは子育ても仕事も自己研鑽もしんどいことも

例え身を削る勢いでも一生懸命やらなくてはいけない

と思い込んでいた。

 

三女妊娠中、重症の悪阻で1週間のうち

摂れた食事はバナナ1本という有様だった。

水すら吐くので毎日水筒に氷だけを入れて出勤していた。

お弁当は無し。それでも吐くので血が混じっていた。

おそらく入院した方がいい状況にも関わらずそうしなかった。

満員電車、人の脂の匂い、食べ物の匂いも、この世の全てが不快。

そのまま耐え続けていたら咳喘息を発症して

激しい咳で夜眠れなくなった。

睡眠不足、低栄養、免疫力の低下。

それでも休日まで出勤させようとする上司に限界がきて

初めて夫の前でもう辛い、と泣いた。

 

仕事は断ってはいけないと思い込んでいた。

体調が悪くても休んではいけないと思っていた。

そうまでして稼がなければ自分に価値が無いとも思っていた。

仕事だけしていても、子育てだけしていても、

あるいはその両方をしていても

自分に対する無価値感が消えなかった。

(そのあたりは親に植え付けられた価値観と気付くまで

時間がかかった。)

 

強制終了の時がきたと思った。

子供が産まれなければその思い込みに気づかなかったと思う。

「子供のおかけで」きっかけをもらえた。

限界まで追い込んで、さっと手をひいてくれるような

荒療治だったけど。

 

子供のおかげで眠れてないが

子供のおかげでやりたいことを選べる自由さに気づけた。

今は自分の未来のために学べる時間に感謝している。