母はダブルバインド（二重拘束）の手法をよく使う。
例えば
「あんたには幸せな結婚をして欲しい。私みたいになって欲しくないわ。」
と言っておいて
「結婚して私を捨てるのか。」
というような。
結局どちらを選んでも罪悪感を持たせるような言い方をする。
帰省しないと決めて楽になったのに
罪悪感のようなものが心にもったりと渦巻いている。
まだどこか母の許しを求めている成長していない小さな私がいるようだ。
ただもう母にどれだけ求めてもどうしようもないので
（おそらく私の感情に対して一般的な理解ですら）
自分で自分の心を守って
自分で抱きしめてあげるしかない。
母は今頃なぜ私が母を理解しないのかと
私に憤っているだろうと思う。
それを想像しただけで悔しさも混じってくる。
私が私を守る決断ですら母にとっては
「懸命に頑張っている可哀想な私（母）に反抗してきた無情な娘」
でしかないだろうから。
まだ弱い部分の私が顔を出すこともあるけれど
人間関係において他者がこう思っているだろう
という憶測は無意味であるから
（それが例え高確率で当たっていたとしても）
他者の感情より自分を優先してあげる訓練をしていくしかない。
