いつか可愛いおばあちゃんになれたら。

35歳からおばあちゃんになる日まで、日々の想いをつづる日記。

ハラスメントする側の想いとは。

もう7年ほど前の話。

 

私が一人目の子を妊娠した時

職場の上司である女性が

「あなたが妊娠したせいで私は夜も眠れない」

「絶対に辞めさせてやる」

と感情的になって何度も叱責された。

(そのほかにも色々言われたが私の幸せのために現在は記憶から消去した)

 

そのことを総務の責任者に伝えると

その方は初めは親身になってくれていたが

だんだん面倒になってきたのか

「妊娠されて迷惑をかけられているのはこちらなので

こちらから訴えることもできるんですよ」

と脅しのようなことを言われ、退職することにした。

(例え訴えられても100%こちらが勝つ状況だが戦う気になれなかった)

 

俗に言うマタハラ(マタニティハラスメント)であり

一応、労基(労働基準監督署)に連絡したら電話対応の女性に

「今まで相談された中でも1番ひどいです…」と言われるものだった。

 

その後何年かはその女性のことを思い出すたび不快な気持ちになっていた。

ずっとこのまましこりみたいに残るのかな、と思うとさらに憂鬱だった。

 

その人のことがずっと嫌いだった。

だけど今は違う。

慈しみの気持ちというのが近いだろうか。

 

なぜその女性はそれほどまでに私に攻撃せざるを得なかったのだろうか。

どんなに追い込まれた人生を生きてきたのだろうか。

マタハラではないですか、と私が問うた時

「あなたは得しかしていない。損してるのはこちらの方」と

言った彼女はギリギリの精神で生きていたんだと思う。

 

私がその職場を辞めてから数年経って風の噂で

彼女が他の職員とトラブルを起こして退職したと聞いた。

 

もう定年退職も近い年齢の彼女が

穏やかな気持ちで暮らしていてくれれば、と思う。